顔が、まったく左右対称である人はほとんどいません。
ですが、パッと見で左右差がわかったり、笑ったり喋ったりしたときに左右差が大きくなる場合、以前よりも左右差が大きくなったとわかる場合は、歪みだと考えましょう。
顔が歪んでいるということは、体が歪んでいるということです。
鏡でじっくりチェックするのもよいですが、正面から写真を撮って、線を引いてみるとよりわかりやすいですよ。
耳
〔関連する症状〕 |
![]() |
口
|
![]() |
目
|
![]() |
鼻
|
![]() |
顎
|
![]() |
顔全体
|
![]() |
顔が歪んでいるということは、頭蓋骨が歪んでいるということです。
頭をじっくりと触ってみるとわかると思いますが、意外と凸凹していて、きれいな正しい形の人はほとんどいません。
脳みそは柔らかい組織ですし、頭蓋骨との間には少し空間がありますから、頭蓋骨が多少でこぼこしていても、ほとんどの場合、脳に支障はでません。
問題なのは、頭蓋骨の形も体の歪みと関連しているということです。
赤ちゃんの頭
赤ちゃんの頭は柔らかいので歪みやすく、ほとんどの赤ちゃんの後頭部はぺっちゃんこです。
さらに、向き癖があると、それに合わせて斜めに歪んだ形になったりします。
でも、ほとんどの場合、成長とともに頭の形は自然と整っていきます。
ずっと寝ていた赤ちゃんが、自分で頭を動かすようになり、起きている時間が長くなってくれば、脳の発達に併せて、だんだんと丸くなるはずです。
いびつなのが気になるからといって、出っ張っているところをぐいぐい押したりは、絶対にしないで下さいね!!
頭蓋骨はパーツが合体していできている
頭蓋骨は、20数個ものパーツに分かれていて、
赤ちゃんの時はそれぞれのパーツが離れていて、成長とともに合体します。
赤ちゃんの前頭部に、触るとぺこぺこした部分(大泉門)があり、そこは頭蓋骨のパーツの合わせ目の隙間です。おおむね2歳くらいで大泉門が閉じて、合体完了!となるわけです。
大泉門が閉じる頃に、頭の形も整っていくのが普通なのですが、まれに、大きく歪んだままになっていることがあります。
頭蓋骨は動いている
2歳頃に頭蓋骨のパーツが合体するのですが、合体した後も、つなぎ目は微妙に動きます。
実は、呼吸とともに、頭蓋骨は大きくなったり縮んだりしているんですよ。
本当にわずかな動きなので、ほとんどの人は感じることができないと思いますが、きつい帽子をかぶって深呼吸をしたときに、締め付けられるように感じることがあるかも知れません。
この微妙な動きは、脳脊髄液を循環させるという重要な役割があるのですが、頭蓋骨に歪みがあると、上手く動くことができません。
脳脊髄液が停滞すると、脳の機能が低下し、自律神経系などに影響が出ることがあります。
頭蓋骨が歪むということは?
たとえば、
骨盤に歪みがあると、重心のバランスをとるために、首が曲がります。
首だけでは足りないと、顎が歪みます。
それでも足りないと、頭蓋骨が歪みます。
ですから、本来自然に整うはずの頭蓋骨が歪んだまま治らない、または逆に歪みがひどくなってくる場合は、体が歪んでいるということです。
もちろん、大人になってからも、頭蓋骨の繋ぎ目は微妙に動きますので、体の歪みに連動して頭蓋骨が歪みます。
頭蓋骨の歪みは、自分ではよくわかりませんから、顔の歪みをしっかりチェックして下さいね。